上の存在

 駄文です、興味のある方のみどうぞ。


 私の子供の頃、毎年近所にあるお墓にお参りに行っていた。何のお墓かというと、私の兄になるはずであった人のお墓。私の兄はいろいろとあって、ほとんど生きることができなかった。


 自分自身、その人の分まで生きなければという気負いがずっとある。「楽しく生きれば良いじゃないか」という良く言われる台詞にどうも微妙な違和感を感じるのはその辺にも理由がある。かといって人にまで厳しすぎるのはどうかというのは、自分自身悩むことも最近多い。自分では厳しいつもりは無いのだが、やはり自分にやさしく無いが故にその辺に無自覚になっていることは否定できないのだろう。


 かといって今からいきなり人に優しくなれるかというと、正直自信が全く無い。ケース・バイ・ケースで自分のどこが人に厳しいかというところは少しずつ修正していけるかもしれないが、もはや自分の性格形成のベースになっている感があるので中々根本的な解決できないような気もしている。


 結局、私のことが嫌いになってしまう人が出てしまってももう仕方ないのかなと思うしかない。自分では大切にしているからこそ厳しく言ってしまうのだが、それが嫌な人もいるのだから。嫌われるのは嫌だけどね。


 親は愛していたからこそ、一緒に行かなくても良い私を連れてお墓参りに行ったのだろう。近しい人を大事にするということは、そういう一つ一つの行動なんじゃないかと思っている。自分のとっている行動が、果たしてどれだけその思いを実現できているだろうか・・・今年はどれだけできただろうか。